このたび、TBSラジオ「人権TODAY」にて、NPO法人BORDER FREEの取り組みが紹介されました。番組では、私たちが展開している「オンライン家庭教師」と、東京都稲城市のハーモニー松葉さまにて実施している放課後学習教室の様子が取り上げられました。オンライン家庭教師の現場放送では、都内の中学生と、早稲田大学の講師による国語の授業風景が紹介されました。文法の解説を行いながら、講師がこまめに問いかけ、相槌を打ち、生徒の反応を確認しながら進めていく様子が伝えられました。オンラインという特性上、生徒の表情や温度感が読み取りづらい部分があります。そのため、積極的なコミュニケーション画面共有ホワイトボードの活用赤ペンでの書き込みによる視覚的サポートなど、双方向性を高める工夫を行っています。なぜオンラインを始めたのかBORDER FREEは、もともと多摩地域(聖蹟桜ケ丘・多摩センター)などで、対面型の「放課後学習教室」を運営してきました。塾代の支払いが難しい家庭や、不登校の子どもたちを対象に、学びの居場所をつくる活動です。しかし、「教育格差」は一つの要因ではなく、経済格差情報格差地方格差特性や環境の違いなどが複合的に絡み合って生まれています。理想は対面教室を各地に設けることですが、全国すべてに拠点を置くことは容易ではありません。その課題に向き合う一つの手段として、オンライン家庭教師を立ち上げました。現在、利用者の約6〜7割は何らかの悩みや困難を抱えています。軽度の発達特性や聴覚過敏など、環境によって学習が難しくなるケースもあります。オンラインという選択肢があることで、全国の生徒に支援を届けられるようになりました。授業料は、週1回(1時間)×月4回で10,000円。一般的な対面家庭教師と比較すると、抑えた価格設定で運営しています。老人ホームでの放課後学習教室放送では、東京都稲城市の老人ホームハーモニー松葉さまで実施している放課後学習教室も紹介されました。デイルームを活用し、毎週金曜日の17:45~19:45に開催しています。(第5金曜日除く)子どもたちが学習する空間に、高齢者の方々が関わることで、多世代交流が生まれています。この教室は月額2,000円。住民税非課税世帯および児童扶養手当受給世帯の子どもは無料で参加できます。学生メンターが学習支援を行いながら、時には進路や学校生活の相談に乗る姿も見られます。「ななめの関係」という強み私たちは学生主体の団体です。学生は、大人でも子どもでもない、いわば「ななめの関係」。少し年上のお兄さん・お姉さんのような距離感が、子どもたちにとって話しやすい存在になっています。一方で、経験値という点ではまだ未熟な部分もあります。だからこそ、老人ホームとの連携のように、シニア世代の知恵や経験と出会う場をつくっています。世代を超えたつながりの中で、子どもも高齢者も元気になれる空間を目指しています。放送を通じて今回の放送では、学生が主体となって教育格差の是正に取り組む姿を丁寧に紹介していただきました。子どもや保護者が抱える悩みは多様です。私たちはその一つひとつに向き合いながら、学びの機会を広げていきます。引き続き、オンラインと対面の両面から、誰もが安心して学べる環境づくりに取り組んでまいります。掲載情報媒体:TBSラジオ「人権TODAY」担当:TBSラジオキャスター 加藤奈央さん掲載日:2026年1月27日リンク:https://www.tbsradio.jp/articles/104491/